日本国内外での脱石炭を!横須賀、アジア各国と共に発信

昨日6月26日、横須賀市久里浜にある横須賀石炭火力発電所建設計画地に隣接する緑地で、日本政府に対して実質的な気候変動対策の推進、そして、早期の脱石炭への舵切りを求める市民アクションを実施しました。

このアクションは、28日から大阪で開催されるG20の議長である安倍晋三首相に対し、大阪G20サミットを機に、日本もパリ協定に基づく1.5℃目標達成に向け、脱石炭への舵きり、そして、G20議長としてのリーダーシップをとるよう求めるものです。

アクションには、地元の横須賀市民だけでなく、応援に駆けつけた蘇我の会を中心とした東京湾の会のメンバー、FridaysforFutureTokyo、そして、脱石炭への想いを強く持つ市民約100人が参加。

旧横須賀火力発電所の解体作業の現場をバックに、石炭を手に満面の笑みを浮かべる安倍首相を形どったパネルが登場し、横須賀の石炭火力発電所の中止を求めるバナーなどをかかげての写真撮影、各団体から石炭火力発電中止を求めるメッセージが発信されました。

参加者の皆と。
横須賀行政訴訟原告団!

この日は、日本が石炭技術輸出を進めている国々や、石炭事業で関連のある国であるフィリピン、インドネシア、インド、パキスタン、バングラディッシュでも、脱石炭などのメッセージを掲げたアクションが、日本に脱石炭を求める『NO COAL JAPAN』キャンペーンの下で行われました。

フィリピンでアクションを起こしているメンバーの一人のメッセージを、紹介します。

「石炭や化石燃料を燃やすこと、容赦ない自然破壊、増え続ける化石燃料の採掘、利益のための生産。これらは全て、大気中の温室効果ガスが増える原因であり、そして、これが、climate crisis, 気候危機をもたらしている。

日本は、G20ホスト国として気候変動対策に貢献するといいつつ、石炭や化石燃料のプロジェクトを継続したり、また、新規に開拓したいりするための公的資金の最大の提供国です。

私たちは、石炭と化石燃料の資金の最大の供給源としての日本に、スポットライトを当てたい。

そして、私たちは、日本政府が石炭火力をやめるよう、要求します。

石炭プロジェクトの拡大は、私たちを危険にさらし続けます。

私たちは、家族の生存と安全を脅かす脅威に直面し続けていくことはできません。

このような石炭プロジェクトの拡大はできるだけ早くやめなければならないはずです。

We demand that they say goodbye to coal.  Sayonara Coal!” 」

石炭廃止を求める想いは、世界において共通です。

6月26日のみにとどまらず、横須賀、神戸等国内で進む石炭火力計画に反対する人々、そして日本の石炭融資に苦しむアジアの国々とともに訴えます。

また、この日、横須賀行政訴訟についての特設サイトが開設されました。

裁判の期日は、こちらに掲載される予定です。たくさんの方が傍聴すれば、それだけ市民の関心が高いことを裁判官に示すことにつながります。

ぜひお誘い合わせの上、傍聴にお越しください。

横須賀石炭訴訟 日本語サイトはこちら   英語サイトはこちら

横須賀訴訟のポイントについてはこちら

横須賀石炭火力、提訴へ!日本4件目の気候変動訴訟。その背景とは?

(高橋 英恵)