日本にもあった違法伐採!! 波紋拡がる宮崎県の盗伐事件(7)

第三回 宮崎市大字吉野字深坪(その3)

2020年1月27日、宮崎県の盗伐問題に関して3件目となる裁判の判決が出ました。森林法違反(森林窃盗)の罪に問われた伐採業者「黒木林産」社長の黒木達也被告に、懲役1年、執行猶予4年の有罪判決(求刑懲役1年6か月)が言い渡されました。弁護側は「伐採は故意ではなかった」と無罪主張していましたが、今澤俊樹裁判官は「主張は不自然不合理で故意があったと認められる」と述べたそうです。なお黒木達也被告は即日控訴しました*1
また4件目となる宮崎市加江田の山林で所有者に無断でスギを業者に伐採させ盗んだとして、森林法違反(森林窃盗)などの罪に問われている林業仲介業の富永悟被告の判決公判が、2020年3月4日宮崎地裁(下山洋司裁判官)で開かれ、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年6か月)が言い渡されました。下山洋司裁判官は「狡猾で手慣れた犯行で常習性もうかがわれる。立木取引に対する社会的な信用を害した程度は大きく、犯行結果は重大」と指摘。一方「事実を認め、山林所有者に損害弁償の申し出をしている」などと量刑理由を述べたそうです*2

今回は宮崎県盗伐被害者の会会員の矢野育教さんの事件を紹介します。矢野さんの被害林地は、前回、前々回で紹介した川越員さんの被害林地の隣で、同じ事件の被害者です。
※今回も被害当事者の川越員さん、矢野育教さんのご了承を得て、実名で記述しております。

被害林地概要
矢野育教さんの被害林地は宮崎市大字吉野字深坪135、136番地です。この林地は矢野さんご自身で植林をされ、植林後15年くらいは下刈り、間伐の手間をかけてきたそうです。林地面積は1反(約0.1ha)で林齢は約50年。
そして矢野さんは被害に遭う半年くらい前に、この林地の立木売買契約について照葉林業に相談をしており、その際に隣接地との境界に白いテープを巻いていました。つまり所有者のみならず、外部者からも境界は明確であったと考えられ、ましてや伐採業者のK林業が気付かなかったはずがない状態だったと矢野さんは言います。

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図 盗伐被害地の様子
注:Y氏名義の伐採届には128-1, 129, 141(Y氏所有地), 130-1(川越員さん所有)が記載されていた

2014(H26)年11月~12月に被害に遭った矢野さんの林地は、現在、降雨などの影響もあり陥没してしまいました。昔はすり鉢状のきれいな林地だったそうですが、大型重機による乱暴な伐採施業の跡ゆえ、「元のまともな状態には戻らないだろう。竹も侵入してしまっているため、自分で再び植えるということもできない」と矢野さんは無念さを噛みしめます。

友人の知らせで盗伐被害を認識
矢野さんが盗伐被害を知ったのは、友人が自宅を訪れたときでした。「お前は木を売ったのか?お前の林地、えらい明るいぞ」。それを聞き、すぐに林地を見に行ってみるともう一本もなかったそうです。林地の近隣の人に聞いてみると「数日前にはまだ何本か残っていたよ」。川越員さん同様、矢野さんも伐採後間もなく盗伐被害に気付いたのでした。

2014(H26)年11月、川越員さんご夫妻が岩村、松本らと伐採現場にて対峙した際、矢野さんもその場にいました。矢野さんは岩村・松本に対して「I氏と話をした際、私の名前は出なかったのか?私の林地がここにあることをなぜ認識できなかったのか?」と質問したところ、岩村・松本はI氏から「西のほうのこのくらいがうちの山だろう」という説明を受けたのみで矢野さんの林地のことは「わからなかった」。矢野さんによれば、矢野さんの林地とI氏の林地との真ん中に旗が立っていたのですが、I氏はそもそも林地の境界を全然把握していなかったため、「その旗の西側がこっち(I氏の林地)だろう」とあいまいな感じで岩村・松本に伝えたのであろうと推測しています。
一方、川越員さんによれば、員さんはK林業(児玉林業)に名前入りの地籍図を渡しているので、「伐採時にK林業がわからないはずはない」と言っています。さらに伐採時にK林業が、矢野さんの林地の境界に巻いてあった白テープに気付かないはずがありません。明らかな故意の盗伐行為だったと考えられます。

難航した情報開示請求
矢野さんの被害林地の伐採届出書等に関する情報開示請求に関しても、結果の通知書が手元に届くまで長い道のりでした。2017(H29)年夏に、矢野さんが所定の手続きにより開示請求を宮崎市に提出しました。しかし待てど暮らせど通知書が届かないため、市役所に何度も電話や直接足を運んで確認をしたのですが、宮崎市や市民情報センターは「発送した」と回答するのみでした。結局、請求から約1年が経過した2018(H30)年7月19日、ようやく個人情報不開示決定通知書が届いたのでした。不開示の理由は「開示請求のあった矢野育教に係る宮崎市大字吉野深坪135、136の伐採及び伐採後の造林の届出の事実がないため」、いわゆる無届伐採でした。

まとめ
矢野さんは2014(H16)年11月頃に無届による盗伐の被害に遭いました。この盗伐には少なくとも岩村・松本ら仲介業者とK林業が関与していることは判明しており、有印私文書偽造や無届伐採であったことも確認されています。しかし森林法違反(森林窃盗)の時効は3年ゆえ、今となっては現行法体制において、彼らの刑事罰を追求することが困難な状態です。
被害に遭った林地は、植林から下刈り、間伐などの手入れ期間を経て50余年が経ち、ようやく収穫期を迎えていました。それが白昼堂々、林地丸ごと窃盗被害に遭い、上物の立木のみならず林地内を大型重機でめちゃくちゃにされ、警察に被害届を出したにも関わらず、ほぼ門前払いを食らい、挙句の果てに関与した伐採業者は「俺が盗伐した」と被害者に対して公言すらしている始末。被害者の矢野さんでなくても納得いく話ではありません。
盗伐被害者の会会長の海老原さんは「行政側は時効を待っているのではないか」とも考えています。「たとえ被害者が相談に来ても時間稼ぎのために門前払いによって対応を拒否し、社会的弱者の部類に入る高齢者に対しても特別な配慮はしないことを徹底。普通なら“かわいそう”、“ 気の毒”といった感情を期待したいところながら、それらは県、市、警察の対応に微塵も感じられない」と語気を強めます。

本稿の冒頭で触れましたが、有罪判決まで到達した4件は極めて稀な事例で、それ以外に捜査の手が及んでいない無数の盗伐事例があります。被害者の方々は行政、警察、検察などの公的機関からぞんざいな対応を受け、ほとんどの被害者は泣き寝入りをしてきました。しかし民法724条で不法行為による損害賠償請求の期限は20年とされており、刑事罰は問えないものの、盗伐犯を法的に追及する機会は残されています。現在、宮崎県盗伐被害者の会会員数は103家族。声をあげる被害者は増えています。彼らの声を国政にまで届けられるよう、今後も盗伐事件の全容解明に向けて取り組んでいきます。(三柴淳一)

*1 毎日新聞2020年1月28日, 地域面(宮崎), p21.
*2 宮崎日日新聞2020年3月5日紙面
過去の記事
> 第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その1)
> 第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その2)
> 第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その1)
> 第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その2)
> 第三回 宮崎市大字吉野字深坪(その1)
> 第三回 宮崎市大字吉野字深坪(その2)
> 第三回 宮崎市大字吉野字深坪(その3)

日本にもあった違法伐採!! 波紋拡がる宮崎県の盗伐事件(6)

第三回 宮崎市大字吉野字深坪(その2)

 本稿で紹介している宮崎県内で蔓延する違法伐採(盗伐)問題に関連して、司法の判断が下されたのは、前回、今回と紹介している宮崎県盗伐被害者の会会員の川越員(かず)さんの事件や、同会会長の海老原さんの事件に関与した林業仲介業の岩村進、松本喜代美が2018(H30)3月20日に有罪判決を受けたのが初めてのケースと考えられますが、2020年1月15日、ついに2件目の司法判断が下されました。
 宮崎地裁(下山洋司裁判官)は、宮崎市で発生した森林窃盗事件で犯行を手助けしたなどとして、森林法違反(森林窃盗)ほう助と有印私文書偽造の罪に問われた鈴木英明被告に懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡しました*1
 一方、鈴木英明が手助けをしたとされる林業仲介業の富永悟被告は、偽造された伐採届書などを使い宮崎市の山林で所有者に無断でスギを伐採し、森林法違反(森林窃盗)を偽造有印私文書行使の罪で追起訴されていますが、2020年1月8日に宮崎地裁(下山洋司裁判官)で開かれたの公判において、その追起訴内容を認めました*2
 なお、その3件目になるであろう、「黒木林産」社長の黒木達也被告判決は2020年1月27日に出る予定です。

 今回も、宮崎県盗伐被害者の会会員の川越員(かず)さん、威尚(たけよし)さんの事件について、員さんが宮崎県盗伐被害者の会会長の海老原さんと行動を共にするようになってからの展開を紹介します。
※なお、被害当事者の川越員さんの了承を得て、実名で記述しております。

はじめに
 前回の最後に触れた2015(H27)6月5日、員さんが宮崎北警察署に2度目の訪問をしてから時計の針を進め、2016(H28)年10月21日に員さんが海老原さんや他の被害者の会会員とともに訪問したところから始めます。 なお、第一回で紹介した宮崎市瓜生野字ツブロケ谷の盗伐事件において、海老原さんが被害を受け、その被害に気付き、行動を起こしたのが2016(H28)年8月のことです。その直後に、員さんは海老原さんと出会い、行動を共にするようになったそうです。宮崎市瓜生野字ツブロケ谷の盗伐事件の犯人として、岩村・松本は有罪判決を受けましたが、員さんの事件も岩村・松本が関与しているものゆえ、第一回の事件の流れを振り返りながら説明していきます(表1)。

表1 2016年8月~2018年7月までの海老原明美さんの事件などに関連した動き
※宮崎県盗伐被害者の会会長海老原裕美氏からの聞き取りなどに基づきFoE Japanが作成

宮崎県盗伐被害者の会会員として再び警察へ
 2016(H28)年10月21日、員さんが宮崎北警察署を訪れた際、応対したのはH巡査部長でした。員さんはH巡査部長に被害届を提出しましたが、受理されませんでした。その後も員さんは海老原さんとともに同署へ被害届を提出しようと幾度か訪問しましたが、次の担当となったK警部補も員さんの被害届を受理することはありませんでした。
 ただし、幾度か訪問を重ねる中で、担当のK警部補の発言には興味深いものがありました。K警部補は海老原さん、員さん、他の被害者4名が同席する場で「(宮崎)県が悪い。海老原さんは頭がいいから誰のことかわかるでしょう」と発言したことがあったそうです。またその際K警部補から「海老原さんの案件と合わせて員さんの件も対応する」と明言したそうです。さらに訪問後の帰路においてK警部補から海老原さんに電話があり「海老原さんと員さんと平行して進める」と念押しをしたそうです。
 事実、宮崎県警はその後捜査に踏み切り、2017(H29)年7月19日に岩村・松本らの家宅捜査を実施し、10月5日、岩村・松本を逮捕しました。このタイミングで宮崎県警はK警部補が言ったとおり、員さんの事件についても一定レベルの捜査をしたのではないかと考えられます。
 しかしながら、この頃、員さん自身に宮崎県警が捜査に乗り出したことについて知らされるはずもなく、このことは後になってわかったことです。

犯人と思われる事業者が員さん宅周辺でお詫び行脚
 その後、再び時計の針は2018(H30)年7月5日まで進みます。この日、員さん宅は留守にしていて、近隣の方から「K林業が(その近隣の方のところにも)きて「(員さんのところにも)また来る」と言って帰った」との知らせを受けたのでした。翌7月6日、員さんは宮崎北警察署生活安全課に問い合わせの電話を入れると、応対したK巡査長は「K林業は吉野地区をまわり、お詫びをしている」との説明を受けました。この電話のやりとりにおいてK巡査長は「もし(K林業が)金といったらどうしますか?」と員さんに質問したのでした。員さんは「いらない」と返答。示談をさせられると思ったそうです。「金ではなくて泥棒を捕まえてください」と回答し、さらには「なぜ泥棒なのに捕まえないのですか?」とも問いかけました。そして「『(K林業に)もう自宅に来ないでくれ』と伝えてください」として電話を切ったそうです。

宮崎北警察署の警官、「示談金」の話を認める
 2018(H30)年7月18日、員さんは海老原さんらと共にあらためてK巡査長が言葉にした「示談金」の話について説明を求めるべく、宮崎北警察署へ行きました。署で応対したK巡査長は当初「金とは言っていない」と否定し、員さんらに「何時何分でしたか?」と聞き返してきました。員さんはその電話のやりとりをメモに残していたため、ほぼ正確に「お昼前でしたので12時5分前くらいです」と回答したところ、K巡査長は渋々自身の発言を認めたそうです。

 なぜ、このタイミングで犯人と思われるK林業がわざわざ員さんたちに再び接触をしたのか。表1を見ると、2018(H30)年3月に岩村・松本の有罪判決が出ていたり、4月には田村貴昭衆議院議員が国会・衆議院農林水産委員会で盗伐問題に関して2回目の質問をしています。この国会質問において林野庁は2018(H30)年1月に実施した調査結果に基づき、無断伐採が故意に行われた疑いのある事案が11件あることを報告しました。この質問の中で田村議員からは「行政絡みで(盗伐が)黙認されているのではないかとの疑念がある」との発言や、また田村議員の質問を受けた農林水産大臣からは「警察の対応を確認したい」旨の発言がありました*3
 こうしたことがきっかけとなり『宮崎県下の行政機関周辺からK林業へ「示談にしておくように」との指示が出たのではないか』という憶測は、それほど突拍子もないことではないように思われます。
 「なぜこんなにも警察は嘘つきなのか?」、員さんをはじめ、被害者の会のみなさんは宮崎県の警察に対して大きな不信感を抱いています。

有印私文書偽造を証明する書類を入手
 その後、2018(H30)年7月20日付けで宮崎市から個人情報開示決定通知書が届きました。届いた書類は宮崎市に正式に受理された伐採届と2014年10月14日付けの適合通知書。この伐採届出書は「届出人」が松本喜代美、「伐採後の造林に係る権原を有する者」がY、「伐採業者」がY林業となっていました。この伐採届の「森林の所在場所」の欄にYが所有する他の林地にあわせて、員さんの林地(130-1番地)が記載されています(以下に再掲)。
 なお、2015(H27)年1月16日に実際に員さんの林地を伐採したK林業が員さん宅を訪れ、残していった伐採届(再掲図左)は、宮崎市に正式に受理されていないため、正式な伐採届ではありません。また宮崎市に受理された伐採業者がY林業となっている伐採届について、後日、員さんが宮崎市森林水産課に確認をしたところ、Y林業は宮崎市に「白紙にした」と説明していたことが判明しました。
 これでようやく員さんの林地の伐採が「違法伐採(森林法違反)」であったことが公の資料を根拠として証明されたのでした。

図 偽の伐採及び伐採後の造林届出書(伐採届)
※第三回その1 図2の再掲

警察の調書では「和解」として処理
 再び、時計の針は進んで、2019(H31)年2月12日午後、員さんは、海老原さんやその他の被害者の方々と宮崎北警察署生活安全課に行きました。被害者の会会員の被害案件における「森林法違反」の案件に関して、宮崎北警察署が適正に捜査をしたのか否か、説明を求めに行ったそうです。対応したのはK巡査長らでした。
 その後、訪問のついでとばかりに「有印私文書偽造」を所管する刑事第二課に立ち寄り、員さんの件について問い合わせると、なんと応対したK巡査長から驚きの事実が判明しました。「員さんの件は調書ができている」。員さんらは「その調書を見せてくれ」と依頼し、K巡査長が「(員さん)一人で部屋に入ってくれ」というのを、員さんから「他の被害者も共に聞かせてもらいたい」と要望し、結果、員さん、海老原さんら皆で別室に入り、K巡査長から員さんの調書を読み上げてもらいました。
 その調書には「和解」の語句が記載されていました。員さんは被害を受けて以来、「和解」と表されるような行為や意思表示は一切しておらず、警察に対しても明確に「示談はしない。犯人を逮捕してくれ」との意思表示をしていました。このときまで員さんは「調書」の存在すら知りませんでした。当然、署名も捺印もしていません。被害当事者の知らぬところで、その当事者の同意なき調書ができあがっていたことが判明したのでした。
 さらに驚くことは、別室でK巡査長が読み上げていた最中に、さきほどまで面会をしていた生活安全課のK巡査長が突然部屋に入ってきて、その読み上げ行為を制止し、中止させたのでした。員さんたちは自身の事件に関する調書を最後まで読み上げてもらうことも叶わなかったのです。

 員さんらはこの一連の行為に納得がいかず、2019(H31)年2月26日、宮崎県警本部警務部監察課を訪れ、宮崎北警察署で起こったことや調書における「和解」について、「一体どういうことになっているのか」説明を求めると、応対したIとYの回答は、「宮崎北警察署K巡査長などから聞いているが『(和解というようなことは)言っていない』とのことだった」と、発言すら否定する始末でした。

盗伐被害にとどまらず、深刻な健康被害を受けることに
 川越員さん、威尚さんご夫妻は、盗伐被害を受けて以来、さまざま信じられないような出来事に遭遇しました。さらには信頼していた宮崎県や宮崎市、そして市民の味方と信じて疑わなかった宮崎県警や北警察署から傍若無人な行為を受け、それらを通じて蓄積したストレスは計り知れないものがあります。ついには健康すら害するに至ってしまいました。
 最初に威尚さんの調子が著しく悪化し、医療機関を受診したところ、診断は「ストレス」でした。2017(H29)年5月には手術を受け、ペースメーカーを体内に入れることを余儀なくされました。さらに病状は悪化し、腎臓も悪くして、今では週3回、人工透析に通っています。それまでやっていた米作りなどの農作業は一切できなくなりました。健康にとどまらず、生活の基盤すら損なわれてしまった状態です。
 員さんも2019(H31)年3月、調子が悪くなり医療機関を受診すると「蛸壺神経症(原因はストレス)」と診断され、即日入院をすることになり、20日程度の病院生活を余儀なくされました。そのときはトイレに行く以外は歩いてはいけない状態だったそうです。
 幸い、員さんは回復され、今は海老原さんと共に精力的に活動をされています。

最後に
 個人の所有物、資産である森林・林地を対象とした盗伐は、法治国家として行政機関や司法機関が果たすべき役割を十分に果たさず機能不全に陥った場合、その被害を受けた個人は、所有物の窃盗被害にとどまらず、重大な二次的健康被害や生活基盤を損なうような事態にまで影響することもある、ということを如実に表した事例です。
 市民生活や安全・安心を守るために存在しているのであろう、宮崎県下の行政機関や司法機関は、一体何を守ろうとしているのでしょうか?

今後も被害者視点で、宮崎の盗伐問題について注視していきます。(三柴 淳一)

*1 宮崎日日新聞2020年1月16日社会面
*2 宮崎日日新聞2020年1月9日社会面
*3 第196回国会 農林水産委員会第11号(平成30年4月18日(水曜日))議事録
http://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000919620180418011.htm

第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その1)
第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その2)
第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その1)
第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その2)
第三回 宮崎市大字吉野字深坪(その1)
第三回 宮崎市大字吉野字深坪(その2)

日本にもあった違法伐採!! 波紋拡がる宮崎県の盗伐事件(5)

県道に面した川越員さんの被害地。目隠しの一列残しもない。

第三回 宮崎市大字吉野字深坪(その1)

 2019年12月13日、宮崎県内の伐採業者ではじめて森林法違反(森林窃盗)の罪に問われている「黒木林産」社長の黒木達也被告の論告求刑公判が宮崎地裁(今澤俊樹裁判官)で開かれました。検察側は懲役1年6ヶ月を求刑し、論告で「供述は不自然で一貫していない。故意だったことは明らか」と指摘。弁護側は「未契約の山林だと失念していたことによる誤伐だった」として無罪を主張しました*1。判決は2020年1月27日に出る予定です。

 今回は、宮崎県盗伐被害者の会会員の川越員(かず)さん、威尚(たけよし)さん、そして矢野育教さんの事件を紹介します。この事件は本稿第一回瓜生野ツブロケ谷の事件において有罪判決を受けた岩村進と松本喜代美が関与している事件です。
※今回も被害当事者の川越員さん、矢野育教さんのご了承を得て、実名で記述しております。

被害林地概要
 川越員さんの林地は2014(H26)年11月~12月に盗伐被害に遭いました。員さんが被害に気付いたのは伐採直後で、まだ丸太が搬出される前でした。林地の地番は130-1で面積は495m2(0.0495ha)です。土地の名義はご主人の川越威尚(たけよし)さん。
 威尚さんは週1回程度は森を見回っていました。80年生くらいの林分で「3~4人で回さないと管理できないような良材」も数十本あったそうで、よく管理されていた林地でした。この林地は威尚さんの祖母が植えた山で、威尚さんも草刈など手伝いをしていたこともあり、とても愛着がありました。土地の境界の一列は間隔を狭めて植えらており、さらに「キンチク(蓬萊竹)」も植えられていて境界は明確でした*2。この林地の登記は平成19年に済んでいましたが地籍調査はまだ済んでいませんでした。
 林地は本庄川付近の県道17号南俣宮崎線沿いに位置していて、通りからの目隠しとして一列を残すようなこともせず、まさに白昼堂々、盗伐が行われたところです。

盗伐発見後、伐採した張本人たちと遭遇
 2014(H26)年11月、盗伐被害に気付いた数日後の出来事でした。員さんとご主人が被害現場を訪れると、県の耕地整理担当の方が草刈をしていたそうです。員さんたちはその方に「この林地、誰が伐ったんですか?」とたずねると「K林業ですよ」。なんと犯人と思われる事業者が判明したのです。さらには県の方がK林業に連絡を入れてくれ、少しの間に関係者が現場に勢揃いしました。K林業、Y親子、耕地に関する当該地区の役員で員さんのご主人の従兄弟、そして岩村進、その妻の岩村直枝、松本喜代美です。員さんたちは早々に盗伐の張本人と思われる面々と遭遇したのでした。
 ここでの話の中で松本喜代美は「奥のほうに川越さんの山がありました」という発言がありました。つまり伐採する前から員さんたちの林地であることを認識していたのです。それを受けて員さんは松本喜代美に「なぜ境界の確認にこなかったのですか?きちんと確認すればうちの山は伐らずに済んだのではないですか?」と問うと返事はなかったそうです。もう一つ員さんが奇異に感じたこととして、書類上での確認をしたかったのか、松本喜代美とYの息子が話の途中でYの家に戻り、書類を持ってきたそうです。彼らはその書類を員さんたちに見せようとはしませんでしたが、結果として員さんは、K林業が伐採したことと、その伐採が極めて不当なものであろうことを認識したのでした。

 その後、今度はK林業から員さんに「Yの家に岩村、松本がくるから」との連絡があり、員さんご夫妻とご主人の従兄弟を連れ立って、Y宅へ訪問しました。ここでの話もなぜ員さんたちの林地が伐採されたのかが明らかになる情報は得られませんでしたが、車椅子を使用しているYを松本喜代美と岩村直枝がサポートしている光景から、員さんは彼らが「親戚か」と感じるほどの親密な関係にあることを認識したのでした。

丸太搬出阻止のための看板を設置
 不当に伐採されたことを認識した員さんたちは12月19日、現場に「この丸太を運び出してはならない」との看板を立て、明確な意思表示をしました。それを見たのか、翌12月20日、岩村進、その妻の直枝、松本喜代美の3人が員さんの自宅にきました。このとき岩村直枝が約30分ほどをかけて作成した直筆の書面を員さんに残していったそうです(図1)。
 その後、その看板は員さんに連絡もなく撤去され、ほとんどの丸太はK林業によって搬出されてしまったため、12月25日、員さんは再び「丸太の運び出し禁止」の看板を立てました。すると同日、員さんのご主人の従兄弟とK林業が員さん宅に「耕地整理があるから丸太を寄せねばならない」と看板を取り外すよう説得にきたのですが、員さんは「その必要はない。丸太は腐っても構わない」と突き放しました。12月30日、再びご主人の従兄弟とK林業が「残りのスギを出させて貰えないか」と相談に訪れたのですが、員さんは承知しませんでした。しかしながら結局、看板は撤去され、スギ丸太はすべて搬出されてしまったのでした。
 員さんたちは、伐採自体は現行犯ではなかったものの、伐木については明確な意思を示したにも関わらず、丸太の窃盗被害を受けたのです。

図1 員さんの面前で岩村直枝が作成した書面

はじめて警察に相談
 員さんは、最初の看板を立てた後、弁護士にも相談した上で12月22日、幼馴染の行政書士とともに宮崎北警察署へ相談に行きました。員さんは被害地が自身の土地である証明書類(被害地登記識別情報通知書、地籍図、課税明細書)を警察に提示し、被害を訴えましたが、警察は員さんの話は聞いてくれたそうですが、具体的には何もない対応でした。

伐採業者から渡された偽造伐採届
 2015(H27)年1月16日、K林業が員さん宅を訪れ、伐採届(図2左)を手渡し「その書類を持って行って宮崎市森林水産課になぜ許可したのか聞いてこい」と言い捨てるように帰ったそうです。このとき員さんが手にした伐採届は偽の書類ですが、員さんにはその認識はありませんでした。

図2 偽の伐採及び伐採後の造林届出書(伐採届)

 それが偽造伐採届であることは知らずに、員さんはその日のうちに宮崎市役所森林水産課へ行き、偽の伐採届と被害地の所有権を示す証明書類(被害地登記識別情報通知書、地籍図、課税明細書)を提示して「なぜ伐採を許可をしたのですか?」とたずねたところ、担当職員のAは「書類が提出された場合、受理しないわけにはいかない」と回答したそうです。この書類に“稟議の欄がない”ことに担当Aが気付かないはずはないのですが、ただ単に見落としだったのか、故意に見過ごしたのか、定かではないものの、これは行政の大きな失態だったといえます。このとき員さんはAに岩村進の名刺も渡し、悪質な仲介業者であることを伝えています。Aはその名刺もコピーしたそうです。
 また員さんが担当Aと話をしている最中に、偶然にも松本喜代美が市役所を訪れ、窓口で印鑑のみを市役所職員に手渡しているのを目撃したのでした。員さんはとっさに「この人が悪質な仲介業者ですよ!」と大きな声で叫びました。しかしその場にいた十数人の市役所職員で反応する者は誰一人としていなかったそうです。

 後日談として員さんは、あのとき担当のAが員さんから渡された伐採届を入念に吟味し、偽造であることを確認していれば、有印私文書偽造がすぐ判明したのではないか、あわよくばK林業を逮捕まで追い込むことができたのではないかと、市役所の不作為に怒りをあらわにしています。

再び警察へ、しかし「裁判したほうがよい」
 2014(H26)年12月に相談して以来、警察からは何も音沙汰がなかったので、6月5日、員さんは再び北警察署を訪問しました。しかし驚くことに、窓口に行った途端に警察官が出てきて、開口一番「裁判したほうがいいよ」と発したそうです。員さんが持参した偽の伐採届をコピーする程度の対応はありましたが、それ以上話を聞くこともなく帰されてしまいました。ほぼ門前払いを受けた形です。このことを員さんは「駐車場に着くと顔とかよく確認できるのではないか?だから「誰か」を確認することなく、言葉を発することができたのだろう」と振り返ります。
 盗伐被害者の会会長の海老原さんはこうした警察の対応について、「警察には『盗伐被害者は追い返せ』というマニュアルでもあるのだろう。刑事事件の民事事件へのすりかえが徹底されているとしか理解できない」と憤ります。

 次回は、員さんが宮崎県盗伐被害者の会会長、海老原裕美さんと出会い、サポートを受けながら明らかにした事件の全容について説明します。(三柴淳一)

*1 宮崎日日新聞2019年12月4日紙面
*2 地元ではキンヂクとも呼ばれる。この地域では林地の境界にキンチクを植えることがよく知られている。

第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その1)
第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その2)
第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その1)
第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その2)

日本にもあった違法伐採!! 波紋拡がる宮崎県の盗伐事件(4)

川越静子さんの被害林地。外から見える一列が残る。隣接するのは元市長の所有林と市有林

第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その2)

 現在、宮崎地裁で審理されている伐採業者の黒木達也被告の第三回公判が2019年10月28日に開かれました。黒木被告は弁護側とのやりとりの中で、20年前から伐採業を手掛けていることや、その間10件ほど無断伐採していたことを認めました。これは長年に渡る宮崎県の盗伐問題の深刻さを証明する重要な事実です。なぜなら2018年3月に有罪判決となった林業仲介業の岩村進と松本喜代美の審理においては、両名の常習性について否定されてしまったためです*1
 また、新たに西都市の元林業仲介業の鈴木英明被告が起訴されました。鈴木英明被告は3年前、宮崎市加江田の山林を伐採するため、伐採届などの書類を偽造し、有印私文書偽造や森林窃盗ほう助などの罪に問われています。この共犯者はすでに第二回公判が開かれた富永悟被告です(前回参照*2
 いよいよ本格的に司法の目が宮崎県の盗伐問題に向きはじめたきざしを感じるニュースです。一日も早くこの深刻な問題の全貌が明らかにされることを望みます。

 前回に続き、宮崎県盗伐被害者の会会員の川越静子さんの事件について、警察が告訴状を受理した後の顛末について紹介します。今回の話は単なる森林盗伐事件の域を超えた話になっています。
※なお、今回も被害当事者の川越静子さんの了承を得て、実名で記述しております。

告訴は不起訴処分に
 2018年9月10日に告訴状が受理された後、11月8日、高岡警察署の四名によって実況見分が実施されました。その後、告訴を受けた場合に作成される調書に関して、被疑者のみならず被害者である静子さんに対しても何らかの連絡があるものと思っていましたが、約5ヶ月間、何の連絡もありませんでした。後に処分通知書が届く少し前の2019年4月14日、静子さんの息子さんが宮崎地検に呼び出されたのですが、このことを静子さんは知らされておらず、親戚で同じく被害者の会会員の川越員さんがたまたま静子さんの息子さんから聞いて知り得たのでした。そして4月25日、宮崎地方検察庁から通知があり、結果は「不起訴処分」でした。
 この不起訴処分を受け、静子さんと宮崎県盗伐被害者の会は、本件を担当した宮崎地検のH副検事に面会を申し入れ、5月13日に接見し、驚くべき事実を知ることとなりました。

被害者が知らなかった想定外の事実
 H副検事から知らされた事実は、(1)静子さんの息子さんは高岡警察と三回やりとりをしており、二回は息子さんが警察に出向き、一回は警察が息子さんの自宅を訪れていること、(2)息子さんに関する多くの重要な事実に関して調書への記載がないこと。これには、知的障害があること、身体障害者手帳一級や重度心身障がい者医療費受給資格者証などを受理していること、週三回、一回あたり6~7時間の人工透析を行っていることなどが含まれます、(3)盗伐被害のスギの本数は約400本でしたが105本とされたこと、(4)盗伐業者H林業は倉岡神社(宮崎市)の御神木の盗伐にも関与していますが、それに関して記載がないこと、(5)H副検事が宮崎中央森林組合に盗伐地の植林をするよう指示を出したこと、でした。

(警察の知的障害者への人権侵害行為)
 (1)について。被害者は静子さんです。本来なら静子さんから事情聴取をすべきと考えますが、その静子さんに知らせることなく知的障害を持つ息子さんから聴取していたのでした。確かに第一発見者は息子さんですが、直接の被害者の静子さんに知らせないということはあり得ません。
 H副検事への接見後、海老原さんが息子さんから直接お話を聞くことができました。息子さんは高岡警察から「一人で来てくれ」と言われたこと、二回目に警察に呼ばれたときに署名・捺印したこと、そして次に警察が自宅にきた際に再び署名・捺印したこと、そして警察から「調書を見てくれ」といわれ、漢字の読めない息子さんは困惑してしまったこと、が確認されました。普通一般の健常者であっても、警察に一人で取調べを受けるとなると、緊張したり、平常心とは異なる心理状態になるのではないかと思います。これを警察は故意に知的障害を持つ息子さん一人に強いたのです。
 障害者基本法(昭和45年法律第84号)をはじめ、2014年1月の障害者の権利に関する条約への批准など、近年は障害者の権利やその擁護に関する法整備が進んでいて、知的障害者への配慮も進みつつある中、他方で知的障害者への警察の対応についても、さまざま議論になっています*3
 そうした議論を踏まえ、障害者基本法第一条、第四条の根底にある理念等を鑑みれば、今回、高岡警察が息子さんに強いた行為は知的障害者への配慮に欠けた、むしろ不適切な対応であり、知的障害者への人権侵害と考えられます。

 (2)についても、警察の知的障害者に対する人権侵害の一端を裏付ける話です。H副検事との接見の場で、被害者たちは「もしも息子さんが知的障害を持つ身だと知っていたら4月14日に呼び出しましたか?」との質問に、彼は「知っていたら呼び出さなかった」と回答したそうです。
 静子さんや被害者の会では、告訴状が受理される以前から高岡警察署とのやり取りの中で、再三再四、「息子さんは知的障害者であり、彼には絶対に連絡をしないでほしい」と伝えてきました。その応対をしたK警部補、I警部補、Y巡査部長などは「絶対息子さんには電話はしない」と回答していたそうです。
 それにも関わらず、高岡警察署は調書の作成にあたり、息子さんが知的障害者であることを十分に承知した上で、静子さんには知らせず、息子さんに「一人で来てくれ」と直接コンタクトを取り、警察署に二回呼び出して調書を作成し、署名・捺印を求め、さらには息子さんの自宅を訪れ署名・捺印を得て送検したのです。
 その後10月21日に、静子さんと被害者の会は再びH副検事に面会し、その調書が「絶対に息子さんには電話しません」と言っていたK警部補の名前で提出されていることを確認しました。その際H副検事は「K警部補は息子さんが知的障害者であることを知らなかったと述べている」と説明したそうです。
 なお、息子さんはこの一連の警察・検察とのやりとりの後、パニック障害をも罹い、一層体調を崩し、苦しい日常生活を余儀なくされています。

(不適当と思われる被害状況の見立て)
 (3)については、被害本数の少なさに驚きと大きな不満が残ります。静子さんによると被害林地には約400本ありました。示談金が20万円なので、スギ一本当たり500円となります。農水省の平成28年(2016年)木材需給報告書によれば、スギ中丸太の年平均の素材価格は12,300円でした。市況には地域差もあり、一概には言えませんが市場手数料や伐採・搬出経費を差し引いても500円まで下がってしまうとは思えません。少なくとも静子さんが十分な説明を受けて納得した結果ではなくて強制的に受理させられたもの、さらにはその過程を考慮すると詐欺罪(刑法246条2項)に該当する可能性もあることなどから、到底妥当な額とは考えられません。

(盗伐業者の余罪を除外)
 (4)について。宮崎県盗伐被害者の会会員でもある倉岡神社の宮司によれば、H林業は倉岡神社の御神木34本の盗伐にも関与しています。静子さんのケース同様、盗伐後、同神社の宮司に対して「植林する」と誓約書も残していますが、未だ履行していません。H林業の余罪、およびその常習性についてなぜ触れなかったのか、大きな疑問が残ります。

(被害者・林地所有者の合意なき植林)
 (5)については、当事者の静子さんがまったく知らないところで、連絡もなしに「植林」が行われようとしていたことは、土地所有者への配慮を欠いた行為です。H副検事がその指示を出したのは、伐採業者たちが静子さんに示談金を持参した際に置いていった誓約書に基づいたもので、その誓約書の件が警察の作成した調書に記載されているためだと推察されますが、そもそも静子さんはその調書を一度も見ていないので、検討する機会すら与えられなかったのです。
 この植林に関しては、別途静子さんと被害者の会が宮崎中央森林組合のN氏らと面会し、実際にH副検事から指示があったこと、その植林をN林業(処分通知書の被疑者欄に列記されている)に依頼したことを確認しました。仮に植林されたとしても、その苗木代を含む植林費用に関する負担について明確になっていないことや、その後の管理費についても補償の対象となるのか、土地所有者の静子さんの負担になるのか不明確な状況で、しかも80歳を超えた高齢の身を考慮すると、もはや管理不能との判断から、宮崎中央森林組合に「植林を中止してくれ」との断りを入れたのでした。

被害者が見ることもできない被害事件の調書
 不起訴の根拠となった調書の作成過程における警察の知的障害者の息子さんへの行為は許しがたく、静子さんと被害者の会は、5月31日、高岡警察署に抗議し、調書の開示を求めました。このとき応対したI警部補、K警部補は「次回はお見せする」と回答しました。そのやり取りの中でK警部補から「息子さんは本当に障害者手帳を持っているのか?」との質問があったそうです。この質問についても静子さんは「警察は被害者の話にまったく耳を貸さない」と強い憤りをあらわにします。仮に「警察は常に事実確認を怠らない」というものであったとしても、事件直後の2016年から静子さんは繰り返し「息子は知的障害がある」ことを高岡警察署に伝えてきたためです。
 「次回は見せる」との回答を受け、6月3日、再び高岡警察署へ行くと、今度はN副署長と、調書作成担当のK警部補の応対を受け、「静子さんと息子さんや娘さんご家族のみであればお見せする」という回答をしたそうです。その後、10月1日にも高岡警察署を訪問しましたが、応対したN副署長の回答は変わりませんでした。

 のらりくらりと誠意の微塵も感じられない高岡警察署の対応について、静子さんは「嘘つきで泥棒よりも性質の悪い高岡警察署を絶対に許さない」と強い憤りを隠しません。盗伐被害者本人がその被害事件の調書を見ていない、見ることができない、という状況のまま、告訴や検察審査申し立てなどの司法手続きが終了してしまう。こんなことがあってよいのでしょうか?

法的手続きの整理
 ここで本事件に関する法的な手続きを整理します。2018年9月10日に受理された告訴状は、2019年4月25日に不起訴処分となりました。静子さんはこれを不服とし、被害者の会会長の海老原さんを代理人に立て、5月27日に検察審査会に審査申し立てをしました。結果は予想に反して一ヶ月足らずのスピード決裁で7月11日、不起訴相当の議決となりました。この議決について、ある司法関係者は「委員の選定だけでも時間を要するのが通例だが、議決までほぼ一ヶ月で結論が出るのは異例。本当に委員会を開いたのか疑問」との見解を示しています。
 なお検察審査会の議決の理由は「証拠不十分」。付言された検察審査会の意見は「本件のような事案の発生を今後防止するために、森林伐採開始時には、行政側の担当者が立会うなど行政機関が適切な対応を行われることを強く期待したい」。
 まるで「行政が悪い」とでも言っているような物言いにも読めるものですが、いずれにしても、犯人の顔も名前も分かっているにも関わらず、この結果では被害者は浮かばれません。

最後に ~不可解な警察、検察の判断
 静子さんが被害に遭った林地0.41(ha)の周辺の状況は、一方が元宮崎市長の所有林、他方は宮崎市有林となっていて、それらの森林は境界を侵害することなくきれいに残されています。このことから本事件は明らかに静子さんの林地を狙って伐採したものと考えられます。H副検事名で発信された処分通知書には、罪名「森林法違反」で5件の事件番号の記載があり、被疑者は5名です。0.41(ha)の伐採に5名も関わったと考えるよりは、むしろ、静子さんの林地も含んだ大規模な盗伐があったと考えるほうがしっくりきます。事実、現場の状況と地籍図を照合してみても、静子さんの林地の範囲を超えて伐採されています。つまり、本稿第一回で紹介した宮崎市瓜生野字ツブロケ谷の事例のように、静子さんのほか複数の被害者がいて、無断伐採のみならず、有印私文書偽造による伐採も含まれているのではないかと被害者の会では考えています。しかしその他の被害者がはっきりしていないため、その全容が把握できていません。

 ところで本事件に関して、警察はどんな捜査を行ったのでしょうか?静子さんの告訴状が受理されてから不起訴処分が出るまで約半年が経過していて、被疑者は静子さんが直接会ったH林業、N林業以外に三人いたことを突き止めているわけで、警察はそこまでは捜査をしたものと理解できます。
 海老原さんによると、2016年からやり取りをしている高岡警察の中で一人、興味深い発言をした警官がいたそうです。そのT警部は海老原さんに静子さんの事件について「高岡警察署をあげて捜査する。246条2項の詐欺罪に該当する可能性もあり、大きな事件になる」といったそうです。残念なことに、その後T警部は都城警察署に異動になってしまったとのこと。
 憶測の域を超えるだけの確かな証拠はありませんが、この警察、検察の動きと県警・地検の重要ポストの人事の変遷には、何か関連があるのではないかと被害者の会では考えています。一体、宮崎県の県行政、県警、地検は、被害者の声に耳を貸すことなく、盗伐行為を黙認するような状態を放置し、本来すべきであろう「市民の安全・安心の確保」や「被害者の救済」をないがしろにして、何をしようとしているのか?何を守ろうとしているのか?疑念は深まるばかりです。

 今後も被害者視点に重きを置き、宮崎の盗伐問題についてしっかり注視していきます。(三柴 淳一)

第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その1)
第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その2)
第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その1)

*1 宮崎日日新聞, 2019年10月29日, 社会面, p25
*2 テレビ宮崎WEBサイト https://www.umk.co.jp/news/?date=20191113&id=01478
*3 全国手をつなぐ育成会連合会 権利擁護センター2014年度運営委員会編著, 『知ってほしい・知っておきたい ―知的障害と「警察」―』, 全国手をつなぐ育成会連合会.

初めてでも大丈夫だった!

こんにちは。

入口が見つからず遅刻したインターンの鷹啄です。

11月10日に宇津木の森での里山保全活動に参加しました。

今回の主な活動内容は、

草刈り、薪割り、柚子の収穫でした。


私は鶴折れないくらい不器用で、

小学生に腕相撲勝てないくらい力もないので、

今までそういう重労働っぽいことを避けたく、

自然の中で何かをしたいと思っても、参加していませんでした。


確かに最初は、どれも初めてやることなので苦戦しましたが、

だんだんと出来るようになりました。

今回のこの体験で、少し自信がついたので、

今後はこういった活動をどんどんしていきたいと思いました。

私と同じように、こういう作業は出来ないよ…と思ってしまっている方も

ぜひ勇気をだして参加してみてください!

次回の開催は12月10日です。

お会いできるのを楽しみにしています:)

詳細はこちら

http://www.foejapan.org/satoyama/utsugi/index.html

日本にもあった違法伐採!! 波紋拡がる宮崎県の盗伐事件(3)

第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その1)

 本記事第一回の冒頭で触れた、伐採業者の黒木達也被告の初公判が2019年9月27日、宮崎地裁で開かれました。黒木被告は起訴内容を否認し無罪を主張。なお黒木達也被告は国富町の山林所有者に無断でスギを伐採し盗んだとして、森林法違反(森林窃盗)の罪に問われています*1
 また、黒木達也被告以外に、林業仲介業の富永悟被告の第二回公判が2019年9月4日に宮崎地裁で開かれたことも報じられました。富永悟被告は追起訴内容を認めたとのこと。富永悟被告は宮崎市加江田の山林約2.7(ha)でスギ1,330本を業者に伐採させ、盗んだとして、有印私文書偽造、同行使の罪で起訴、森林法違反(森林窃盗)の罪などで追起訴されたのでした*2
 これら宮崎県内の盗伐事件は、まだまだ氷山の一角に過ぎません。今後もさまざまな盗伐事件が明らかにされていくものと思われます。

 今回は、宮崎県盗伐被害者の会会員の川越静子さんの事件を紹介します。

事件のあらまし:盗伐現行犯が示談に
 この事件は、伐採届が提出されていない無届伐採で、盗伐(森林窃盗)です。また前回、会員の事例を3つに類型化しましたが、この事件は(1)高齢の独り暮らしの女性、(3)聴覚障害や知的障害など何らかの障害を持つ、または家族にそうした者がいる、に該当しています。
 川越静子さんは2016年(平成28年)7月末に盗伐被害に遭いました。林地の所在地は宮崎市高岡町花見字山口4925、4926-1、4927で合計面積は約0.41(ha)です。名義人は平成25年に亡くなったご主人、川越弘己さん。静子さんはご主人が亡くなった際に林地を相続しましたが、登記上の名義変更はしていませんでした。またこの林地は1972年(昭和47年)に静子さんが亡くなったご主人と共にスギを植えたところでもあります。当時のことを振り返りながら静子さんは話をしてくれました。

『山間の窪地ゆえ樹木を植えるためには水を流さなければならず、毎回鍬かスコップを持って行かなければならず、植林はとても大変な作業だった。結婚当時は貧しく、田んぼが売りに出た際、知人から「買わないか?」という話をもらい、借金をして土地と苗木を買った。その土地は元は田んぼだったものだが、米作りにはあまり向かず、登記を“山林”に変更して林地とした。これがはじめての財産だった。家も何もなく、林地にはとても愛着があった。週に一回は山を見に行っていた。主人と二人で大きくなったら息子か孫に家を建ててやろう、なんて話をしていた。それが「盗伐」に遭い、悔しくて涙も出ない』

 なお、この林地は元々が田んぼだったゆえ、地籍調査も済んでおり、「土地の境界が不明確」といった林地とは異なります。
 この事件は現行犯で発見されました。事件当日、たまたま川越静子さんの息子さんが林地のすぐ側にある田んぼに来ていて、林地からチェーンソーの音がするため、見にいったところ、H林業*3とN林業*4が伐採しているところを目撃し、急ぎ高岡警察署へ通報しました。三人の警察官が駆けつけてくれたまではよかったのですが、そのうちの一人、H警察官からはその場で示談を勧められ、示談書と思われる書面への指印まで要求されたのでした。
 それを聞きつけた静子さんは、翌日、高岡警察署へ行ったのですが、署の入口付近にH警察官が出てきて、静子さんからの相談を受けることもなく帰宅を促したのだそうです。静子さんからすれば、いわゆる「門前払い」を食らった形でした。
 さらに、その数日後となる2016年8月2日、H林業の社員二名が静子さんの自宅を訪れ、示談金20万円と「現場の片付け、および植林をすること」を明記した誓約書を置いていったそうです。その時のことを静子さんは以下のように振り返ります。

『相手が恐くて恐くて仕方なかった。二人で来たが顔もよく見られなかった。彼らが「どうもすみませんでした」と表面的に詫びの言葉を発しているところへ「あんたたちは泥棒だー!!!」と大きな声で言ってやるのが精一杯の抵抗だった。そうしたら「すみません、すみません」と、また表面的に詫びるのみだった』

 H林業との示談金のやり取りがあった後、静子さんは海老原さんと知り合い、彼のサポートを受けながら、2016年10月6日、宮崎市に伐採届の有無に関して情報開示請求をしました。その結果、「開示請求のあった川越弘己所有の土地にかかる伐採及び伐採後の造林の届出書の届出の事実がないため」と記載された個人情報不開示決定通知書(2016年10月20日付け)が宮崎市森林水産課より手元に届いたのでした。つまり正式な届のない無届伐採だったのです。

警察による人権侵害の疑い
 実は静子さんの息子さんは知的障害者で、第1種の障害者手帳も持っている方で、通常であればできることも、警察のような公の機関から指示を受けるような状況下では、極度の緊張状態に陥ってしまい、物事が十分に理解できず、判断もつかず、言われるままにせざるを得ませんでした。静子さんは以下のように息子さんの状態を説明してくれました。

『息子は漢字の読み書きができない。週に3回は人工透析に通っており、所要時間は一回あたり6~7時間。平素から疲れている/もうろうとしているような状態である。人工透析をするようになって耳も遠くなり、視力も低下した。警察に呼ばれてからは精神のほうにもやや支障をきたし、病院に診てもらうようになった。また身体の健康状態も著しく悪化させている。本人は「また警察から電話が来るかも知れない」と恐れている。無言で庭先に立ち尽くしていることもあった』

 ただし、息子さんは運転免許を持っていて車の運転もできるため、外見からは知的障害者とはわかりにくいようです。さらに宮崎県盗伐被害者の会会長の海老原さんによると、息子さんの知的障害は近所の人々にとっては周知の事実であり、且つH警察官の住まいは息子さんの住所と近く、息子さんのことは既知のことだったのではないか、つまりH警察官は息子さんに示談、および指印を要求すれば間違いなく応じることが分かっていたのではないか、と考えられるそうです。
 もしもこれが事実であれば、この行為は警察官が知的障害者に対して適切な合意なしに故意に示談と文書への指印を強要した行為であり、警察官による許しがたい知的障害者の人権侵害行為です。

受理されない被害届の果てに告訴状の提出
 その後、静子さんは海老原さんや盗伐被害者の会会員の方々のサポートを受けながら、幾度となく高岡警察署に足を運びましたが、同署の対応において、彼女らの話を真摯に真剣に聞く態度は微塵も見られませんでした。
 その間、静子さんの林地を盗伐したH林業は、倉岡神社の御神木34本の盗伐にも関与し、同神社の宮司に対して「植林する」と言ったのですが、未だ履行していません(倉岡神社の宮司さんは盗伐被害者の会会員)。さらに2017年、伐採仲介業の岩村進や松本喜代美が逮捕・再逮捕され、各報道機関も高い関心を寄せていた頃(第一回その1参照)、H林業は、静子さんの盗伐現場に残る切り株に砂をかけて隠蔽しようとしました(静子さんの娘さんのご主人が現場で確認)。
 「自身の林地を盗んだ犯人が大手を振ってさらなる悪行を重ねている」。そんな状況を看過することなど到底できず、静子さんらは弁護士等に頼ることなく自ら告訴状を作成し、2018年9月10日高岡警察署に提出し、受理されました。その告訴状には以下のように記されています。「2年と1ヶ月が経過した今、私が受けた精神的、物的悲痛な思いは計り知れないものがあります。ゆえに厳罰に処してほしいと願うばかりです」。

 次回は、告訴状を受理した警察のその後の対応、さらに繰り返される警察による人権侵害の実態について紹介します。(三柴淳一)

第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その1)
第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その2)

*1 宮崎日日新聞, 2019年9月28日, 社会面, p27
*2 宮崎日日新聞, 2019年9月5日, 社会面, p25
*3 H林業は宮崎県森林組合連合会(県森連)による合法木材供給事業者認定を受けている
*4 N林業は宮崎県造林素材生産事業協同組合連合会(県素連)による合法木材供給事業者認定を受けている

日本にもあった違法伐採!! 波紋拡がる宮崎県の盗伐事件(2)

第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その2)

 前回に続き、宮崎県盗伐被害者の会会長の海老原裕美さんが被害当事者となった盗伐事件について、2017年3月にようやく被害届が受理された後の顛末について紹介します。

宮崎県初の盗伐事件にかかる実況見分
 まずは前回説明を割愛した部分を含めて経緯をおさらいします。2016年8月に海老原さんは盗伐被害に遭い、警察に通報した後、2016年11月に宮崎北警察署は海老原さんの被害地の境界や被害状況を確認する実況見分を行いました。林地の所有者であり自身で植林もされた海老原明美さんによれば約200本の立木があったそうですが、警察の見分結果は39本。見分に立ち会った海老原さんは「あまりにも本数が少なすぎる」と感じ、担当警察官に確認したところ、本数は切り株が目視で確認できたものに限られる、との回答でした。警察の実況見分は1日では終わらず、12月にも行われました。
 また同担当警察官によれば、このような盗伐現場の実況見分は、宮崎県でははじめてのことだったようです。海老原さん家族が被害に遭ったことを機に、彼の取り組みによって盗伐問題が公に取り扱われることとなり、宮崎県に蔓延する盗伐問題解決に向けた大きな大きな一歩だったことが伺えます。

警察の本格的捜査が実現、しかし結果は「不起訴処分」
 その後、警察は本格的に捜査に乗り出しました。宮崎北警察署の刑事第一課のK警部補が海老原さんに話した内容によると県警2名、宮崎北警察署5名、応援10名、合計17名体制で捜査をしたそうです。2017年7月19日には、警察は家宅捜査を実施。対象は11ヶ所で約400点を押収したそうです。
 そして前回も触れましたが、2017年10月、有印私文書偽造、同行使、森林法違反(森林窃盗)の容疑で岩村進、松本喜代美、他1名の計3名の容疑者が逮捕され、2017年12月19日には第一回公判が行われました。
 事態は全容解明に向けて好転しているかのように見えたものの、2017年12月28日付けで海老原さんに宮崎地方検察庁から届いた通知では、2017年3月に宮崎警察が受理した海老原さんの被害に関して「不起訴処分とした」との結果でした。

・・・? では岩村進、松本喜代美は一体何の罪で有罪判決を受けたのでしょうか?

 実は瓜生野ツブロケ谷では大規模な伐採(皆伐)が行われ、盗伐被害者は海老原さんのみならず、大勢の地権者が巻き込まれていたのです。

瓜生野ツブロケ谷の盗伐事件の全体像
 今回の盗伐事件のそもそものきっかけは、被害地における地権者の一人が伐採仲介業(いわゆる山林のブローカー)を営む岩村進に山林の売却について相談を持ちかけたことでした。岩村はその地権者の周辺の林地をまとめて伐採することを企画し、岩村の妻や松本喜代美と協力し、一帯の地権者を調べ、他の伐採仲介業者のYとともに買い付けの範囲を決め、山林の買い付け交渉を進めたようです。
 その範囲は大きく東側と西側に分かれ、面積はそれぞれ1.83(ha)と2.93(ha)、地権者数は4名と18名でした。海老原さんは東側の4名のうちの1人に該当します。
 岩村・松本らが山林の買い付けを進める上で、地権者の中には県外在住の方やすでに亡くなっている方が多いことが判明し、対象地におけるすべての山林の買い付け交渉が困難であると認識した彼らは、東側、西側ともに一部の山林の伐採届けを偽造したのです。
 さらにその後の手続きも実に巧妙に複雑になっていて、偽造した伐採届けに記載した届出人の伐採業者I社は実際には伐採をせず、他の伐採仲介業者Tに転売され、そのTを介して伐採業者S社によって最終的に伐採されたのでした。

 つまり、彼らの手口は、伐採対象地のすべての伐採届けを偽造するのではなくて、一部の山林買い付けにおいては、(買い付け価格の妥当性はさておき)合法的な行政手続きによって正式な伐採届け&適合通知書を入手し、それを根拠に周辺の山林を不当に伐採(盗伐)してしまうというものです。その違法性を問われた際は「境界がわからなかった」、「間違えた。故意ではない」など、いわゆる“誤伐”として言い逃れをするのです。
 今回の件で実際に伐採をしたS社について、海老原さんによると、岩村は「S社社長が今回の盗伐について裏で絵を描いた」と供述したそうですが、S社は警察から森林窃盗の嫌疑をかけられたものの、結果的には「お咎めなし」でした。

 本事件に関して、海老原さんのみならず宮崎市でも「伐採届を偽造して提出した」として、届け出に関わった岩村・松本を含む業者らが関与をした4件について2017年10月5日、有印私文書偽造・同行使容疑で刑事告訴しました*1。この4件とは前述した東側に該当するもので、そのうちの1件、海老原さん事案は不起訴でした。また宮崎市では2017年12月14日に追加で4件の刑事告訴をしています*2。追加の4件は前述の西側に該当するものです。東側の4件が起訴されたことを受け、市が2015年11月~2016年2月の間に提出した伐採届について調査をしたところ、この4件の偽造が明るみになったようです。2件は所有者が亡くなっており、残り2件は所有者の同意を得ていないことが確認されました。つまり宮崎市は合計8件の盗伐事件を告発したのでした。
 しかしながら宮崎地方検察庁が起訴したのは3件のみ*3。公判において他の5件は言及されず、岩村・松本に対して「常習性がない」との表現が適用されました。これは事実とまったく異なる表現、認識であり、宮崎地検の対応や判断についても、海老原さんは大きな疑念を抱いています。

盗伐も宮崎県では“誤伐”に
 海老原さんによると、宮崎県においてこの“誤伐”が明るみになった際は、盗伐業者が巧みに示談に持ち込み、とても安価な示談金で手打ちになってしまうケースがほとんどのようです。
 宮崎県盗伐被害者の会会員で延岡市の被害者は、被害届を出そうと延岡警察に約1年半、幾度となく粘り強く熱心に相談を持ちかけたところ、S警部補からその被害者に直接電話があり1時間くらいをかけて「(直接伐採をした)M社が100万円を出すから示談にしなさい」とのやや恫喝まがいの説得を受けたそうです。実はこの被害者は、盗伐被害を受けるのが5回目だったとのこと。1回目は父親所有の林地が被害に。2回目は母親名義の林地。そして当事者所有の林地でも3回に渡る盗伐。さすがに業を煮やして被害届を出すに至ったそうです。
 また同じく会員の川越静子さんの事例では、静子さんの息子さんが盗伐業者の伐採行為を現行犯で発見し、警察に通報したにも関わらず、駆けつけた高岡警察署の警察官は盗伐業者を逮捕するどころか、その場で通報者に対して示談を勧め、示談書への指印を要求したのだそうです。
 次回、川越静子さんの事例を詳しく紹介します。

 本稿では推定無罪の原則に基づき、有罪判決を受けていない容疑者については、原則としてイニシャル標記としていますが、本稿で触れた仲介業者のYやT、素材生産業者のS社、その他、素材生産業者のS社、M社、K社、A社など、被害者の会会員の調べで確実に盗伐に関与している業者が判っています。中には業者自ら「俺が伐った。盗伐だった」といった証言をした事例もあります。驚くことにこれらすべての事業者は宮崎県造林素材生産事業協同組合連合会(宮崎県素連)によって合法木材供給事業者として認定されています。
 実は、被害者の会会員の中に、息子さんが警察官の方がいて、その方によると息子さんは「警察では誰も誤伐だとは思っていない。警察官で知らないやつはいない」という見解を示しているそうです。
 海老原さんは、盗伐に関与したすべての者が有罪判決を受けるべきだと主張しています。

不起訴処分を不当として検察審査会への申立
 その後、海老原さんは自身の林地の盗伐被害について、宮崎地方検察庁(担当はK検事)が不起訴処分としたことを不当とし、2019年2月5日、宮崎検察審査会へ審査申立を行いました。
 その結果、令和元年(2019年)7月11日、有印私文書偽造、同行使、森林法違反被疑事件として「不起訴処分は不当である」と議決されました。この議決により検察官に対して再考と再捜査が要請されました。今後の検察による再捜査の行方が大変注目されるところです。

宮崎県の盗伐被害者の特徴
 政府等から公に発表されている資料やその他報道等において、誤伐(盗伐)は地籍調査*4が済んでいないところで発生しやすいとされています。しかしながら、海老原さんの被害を含め、宮崎県盗伐被害者の会会員の被害事例において、そのほとんどが地籍調査が済んでいる林地でした*5。宮崎県の盗伐実態は、他県における一般論では説明しきれないほど深刻です。
 また、宮崎県被害者の会会員の事例を類型化してみると、そのほとんどが以下に該当します。(1)高齢の独り暮らしの女性、(2)家族は宮崎市内、または県外在住、(3)聴覚障害や知的障害など何らかの障害を持つ、または家族にそうした者がいる*6。いわゆる社会的弱者を狙った極めて卑劣な行為です。そして前回も触れましたが、こうした行為が過去10年間において宮崎市内で少なくとも836件も起こっているのです。
 こうした行為が長きに渡り見過ごされ、隠蔽されてきた宮崎県の森林・林業界の実態。これが森林・林業界だけのことなのか、それとも県下の警察を含む行政機関、検察・裁判所といった司法機関、そして宮崎県選出の国会議員を筆頭とする県・市町村議会議員といった立法機関のすべてに及ぶものなのか、まだその実態は明らかになっていません。さらに宮崎県に限ったことなのか否か、、、判断できる材料はまだまだ不十分です。
 いずれにしても、この状況は違法伐採が問題になっていて、汚職・腐敗が蔓延しているような途上国のものに匹敵します。この国は本当に先進国なのか、疑いたくなります。

 海老原さんの被害から実態が明るみになった宮崎県の盗伐問題。今後もしっかり注視していきます。(三柴 淳一)

第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その1)
第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その1)

*1 宮崎日日新聞2017年10月6日紙面
*2 毎日新聞 2018年2月9日
https://mainichi.jp/articles/20180209/k00/00e/040/214000c?_ga=2.2839344.1073703159.1567670225-1507165860.1567670225
*3 宮崎日日新聞2019年7月23日紙面
*4 多くの地域で地籍調査が行われておらず、平成26年度末時点における山村部の地籍調査進捗率は44%
http://www.chiseki.go.jp/plan/sansonkyoukai/index.html
*5 海老原さんの林地は昭和60年9月3日に地籍調査済み
*6 【横田一の現場直撃】被害者が語る森林盗伐の現場/辺野古違法な赤土投入20190108
https://www.youtube.com/watch?v=kqdmp_AorLo

日本にもあった違法伐採!! 波紋拡がる宮崎県の盗伐事件

 

盗伐被害地(記事とは別の被害地)。土地の境界標があってもお構いなし!(宮崎盗伐被害者の会提供)

第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷

 2019年7月12日、新聞各紙の地方版紙面において、宮崎県国富町の山林における森林法違反(森林窃盗)、いわゆる“盗伐”の疑いで日向市の素材生産業者「黒木林産」社長、黒木達也容疑者が7月11日に逮捕されたことが報じられました。記事によれば宮崎県内で同容疑での逮捕は2例目で、伐採業者の逮捕は初めてのことです。
 その1例目の事例とは、2017年10月5日、有印私文書偽造、および同行使、森林法違反(森林窃盗)の容疑で岩村進、松本喜代美、他1名の計3名の容疑者が逮捕され(10月26日に再逮捕)、2018年3月20日、岩村進、松本喜代美被告がそれぞれ懲役2年6ヶ月(執行猶予5年)と懲役2年6ヶ月(執行猶予4年)の有罪判決が下された事例のことです。

 今回は、この事例の被害当事者であり、宮崎県盗伐被害者の会会長の海老原裕美さんの事件を紹介します。

被害者 海老原明美さんの事件

 海老原さんが被害にあった山林の所在は「宮崎市大字瓜生野字ツブロケ谷4689-2」。県道26号宮崎須木線から「エコクリーンプラザみやざき」へ向かう主要道路に面した林地で面積は0.21(ha)。この山は、海老原さんが生まれた記念にご両親が作った山で、母親の明美さんもとても愛着のある山だったそうです。

私の山がない!
 その山の異変に気付いたのは2016年8月。現在は千葉県千葉市に在住している海老原さん家族がお盆の墓参りに帰省し、たまたま林地を通りかかった際に「私の山がない」ことに気付きました。裕美さんは「何かの間違いだろう」と思いつつも、明美さんが「間違いない。ここに私たちの山があった」と言うので、翌日法務局にて地籍図を入手し確認したところ、そこは皆伐された海老原明美さん所有の山林だったのです。
 明美さんは、後日放映されたTV番組の取材*1で被害に遭ったことについて「(伐採され)本当にくやしかった。泣き寝入りだけはしたくない。犯人がいるのだから逮捕してほしい。ただそれだけ」と悔しさをにじませて話しています。

犯人探し
 それから海老原さんは宮崎市役所や宮崎北警察署に被害の相談に行きましたが、まったく取り合ってもらえませんでした。「一体誰が伐採したのか」。海老原さんはその犯人探しを独自ではじめました。まずは宮崎市役所へ「伐採及び伐採後の造林の届出書(いわゆる伐採届)」に関する情報開示請求。驚くことにその開示された文書には15年前に亡くなった父親の海老原政勝さんの署名と捺印がありました。これは明らかに有印私文書偽造、同行使の罪に問われる行為です。犯罪です。
 さらに森林法に規定された手続きとして各市町村に提出された伐採届は、それが受理された後「伐採及び伐採後の造林の計画の適合通知書」が「伐採後の造林に係る権原を有する者」、つまりは山林所有者届出者に対して送付されることになっており、宮崎市役所は、なんと既に亡くなっている海老原政勝さん宛てに3回も送付していました。当然宛名はこの世にいない人ゆえ、市役所に返送され、その後適合通知書の事務処理未処理状態になっていたことが、その後の宮崎市とのやりとりの中で明らかになりました。この適合通知書が戻ってきたことを受け、伐採届の記載内容についてより慎重に検証、例えば海老原政勝さんの住民票との照合などをしていれば、海老原さんの林地の盗伐は未然に防げた可能性もあります。明らかに行政の不手際だったと言えます。
 海老原さんはその後も宮崎市役所や宮崎北警察署に対して、盗伐や有印私文書偽造という犯罪行為について「捜査してほしい」と繰り返し相談を続けたものの、両者とも書類の偽装を確かめようともしませんでした。

 こうした状況を受け、海老原さんは各報道機関に訴えかけ、盗伐被害とそれに対する行政機関等の対応の実態を世に知らしめるべく動きました。宮崎日日新聞や旬刊宮崎といった宮崎の地方紙のみならず、全国紙の地方版でも取り上げてくれました。さらには宮崎市議会議員の伊豆康久氏*2の協力を取り付け、平成28年第6回定例会(2016年12月6日)から継続して「盗伐問題」についての宮崎市の対応を追及してもらいました*3

被害届の受理
 翌2017年3月、宮崎北警察署は海老原さんの「示談には応じない。そして犯人に対する厳しい処罰を希望する」という強い意思を確認した上で、ようやく海老原さんからの被害届を受理しました。

 その後、2017年4月にMRT(宮崎放送)の撮影が宮崎市役所に入った際、宮崎市森林水産課課長が海老原さんの「既に亡くなっている人物の名前が記載されているのに、その文書を市が受理したのはおかしいですよね。この届出は有効ですか、無効ですか」との問いに「それを確認できていないのはまずかった。(伐採届は)体をなしていない」と回答し、海老原さんの最初の相談から8ヶ月、ようやく宮崎市は書類の不備を認めたのでした。

被害者の会、設立
 この間、海老原さんは大勢の盗伐被害者の方々とともに動いてきました。海老原さんが被害に遭った2016年8月頃よりも2年も前に被害に遭った方など、近隣にも大勢の被害者がいたのです。「泣き寝入りは絶対にしない」。盗伐の原因追及と責任の明確化、および行政、警察、業界団体に対して然るべき対応を求めていくべく、海老原さんは被害者の方々とともに宮崎県盗伐被害者の会を立ち上げ、2017年9月29日、宮崎県庁記者クラブにて同会設立総会を開催しました。十数家族の参加で船出した会は、現在88家族が参加する会に拡大しています。声をあげる家族が少しずつ増えてきているということのあらわれです。

 なお、前出の前宮崎市議、現宮崎盗伐被害者の会事務局長の伊豆さんが、宮崎市議会平成29年第4回定例会で「過去十年間で宮崎盗伐被害者の会で把握している9つの盗伐業者や個人から何通の伐採届が出されているのか」と宮崎市に回答を求めたところ、836件だったことが判明しました。これらの多くが「盗伐」の可能性が高いと考られます。
 被害者の会が把握している被害者家族は会員家族以外に85家族あります。会員家族とあわせれば被害家族は173家族です。さらに驚くことに、ある県内企業の社長によると、その社長自身の山林も過去3回も盗伐被害に遭っており、「盗伐被害者数は少なくとも1,000家族以上はいる」と海老原さんに話したそうです。

 宮崎の盗伐問題の根はとても深く、まだまだ明らかにしなければならないことはたくさんありますが、被害を受けたにも関わらず無念にも泣き寝入りをせざるを得なかった被害者の方々の無念を晴らすためにも、海老原さんの活動は続きます。

 次回は、宮崎北警察に受理された海老原さんの被害届のその後、そして被害地の瓜生野ツブロケ谷で起こった大規模な盗伐の全容について紹介します。

*1:MRT宮崎放送特別報道番組「私の森が消えた ~森林盗伐問題を追う」(2017年5月31日午後1時55分放映)
*2:現在、元宮崎市議会議員の伊豆康久氏は宮崎盗伐被害者の会事務局長。
*3:伊豆元宮崎市議の質問は、平成28年第6回定例会(第3号)から平成31年第1回定例会(第3号)まで継続的に行われた。

(三柴 淳一)

第一回 宮崎市瓜生野ツブロケ谷(その2)
第二回 宮崎市高岡町花見字山口(その1)

宇津木の森 たけのこ掘り体験

2018年4月8日(日) 晴れ/参加62名(うち子ども17名)

宇津木の森の定例活動に参加してきました、インターンの高田です。

4月の定例活動は、なんと言ってもたけのこ掘り!
楽しみは午後にとっておいて、午前中は里山整備をしました。

まずは薪割り

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お父さんや、大学生の若者が大活躍。

最初はぎこちない人も、一時間もやればすっかりさまになっていました。

本来薪割りは冬の仕事だそうですが、まだ薪用の木材が残っているそうで、春の暖かい日差しの中、皆さん良い汗を流していました。

 

前回に引き続き、道の整備も行いました

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笹が道側に広がっているのを刈って、搬出します。少しさぼると、あっという間に笹が広がるそうです。

お昼を食べた後は、宇津木の森をパパさんが案内してくれました。植物の紹介や、人間の手入れと里山の関係性について、分かりやすく教えてもらいました。

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こちらはカントウタンポポ。山の中で見られることが多く、日本の在来種だそうです。みなさんが普段街で見かけるタンポポは、外来のセイヨウタンポポが多いそう。写真を見ると、カントウタンポポは花びらひとつひとつがパラパラと離れていて、普段見かけるセイヨウタンポポの花びらがギュっと集まっている様相とは少し違いますね。

その他にもワラビや梅など、いろんな植物が見れました

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さてさて、お待ちかねのたけのこ掘りです。
この日はまだ、タケノコが出始めくらいの時期で、地上に顔を出しているタケノコは少なく、土に埋まった状態のタケノコを発見しなければなりませんでした。それでも、大人も子どももタケノコ探しに夢中になって、足元に意識を集中して山をウロウロ探し回った結果、たくさんタケノコが見つかりました。

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たけのこ2.jpg

みなさんで、がんばった結果・・・

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ジャーン!こんなに。
きっとみなさん今晩はおいしいタケノコご飯をたべたことでしょう!

僕もタケノコを持ち帰り、一人暮らしで初めてのタケノコご飯づくりに挑戦しました。少しあく抜きに失敗して、えぐみも感じましたが、苦労して採ったタケノコはおいしく感じました。

インターン 髙田大輔

FoEカフェ「サラワクの森と東京オリ・パラの気になるお話」

インターン富塚です。2月21日に行われた FoE カフェについてご報告します。

FoE カフェは、FoE スタッフとサポーター・支援者が交流をより深められる場として不定期に行われています。今回は、スタッフの方々、サポーターの方1人、そして元インターンの方々などに参加していただきました。スタッフの方手作りのお料理とともに和やかな雰囲気の中で、意見交換をしたり、日頃の関心についてみなさん語り合いました。今回の豪華なメニューは:

味噌豚ちゃんこ鍋、いなり寿司、巻き寿司、鶏モモ肉とネギの焼き鳥、タコとセロリのマリネ、ホタルイカとブロッコリーのマヨネーズ和え、色々ワンタン揚げ、グラノーラクリスピー、クッキー、そしてお土産でいただいたお芋のおまんじゅう。

多くの美味しいお料理と飲み物とともにお話も進みとても明るく楽しい時間でした。

今回のテーマは「サラワクの森と東京オリ・パラの気になるお話」。学生インターンの高田くんが、夏に訪れたマレーシア・サラワク州の森林伐採や現地住民の暮らしについて報告をしてくれました。写真やビデオを用いて、現地の声や、悲惨な状況が生に届きました。

サラワクでは、政府が企業とともに連携して違法伐採を行っているそうです。指定された区域よりも広い範囲の木々の伐採に政府は目をつぶっているとのことでした。このような違法活動は地元の少数民族の主張や人権を無視し、彼らの生活を日々犠牲にしています。さらに、森林伐採が盛んに行われるようになった土地には、代わりにパームヤシの植林が進められ、その時に使用される大量の農薬は、かつてはライフラインでもあった川を汚染します。この川はもう食料も飲み水も取れないくらいに汚されてしまい、現地の人々は村と街の行き来を余儀なくされています。このようにして人々を苦しめながらに得られた木材は、市場に出回り東京オリンピックの競技場建設にも使用されているそうです。

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高田くんからの発表は参加者全員、大変考えさせられる内容でした。それぞれに思ったこと・感じたことなどをその場で共有し分かち合えるのも、FoE カフェの大きな特徴です。その後に行われた自己紹介では、それぞれ FoE との関わりが生まれたきっかけや経緯、そしてこれからの FoE へのメッセージやお願いなども交えながら楽しくお互いのことを再発見するチャンスになりました。自己紹介をしたあと、FoE カフェは一旦解散になったのですが、その後も数時間おしゃべりが絶えることなく、和気藹々とした雰囲気に FoE Japan の事務所は包まれていました。

私は今回初めてFoE カフェに参加させていただいたのですが、多くのインターンや、明るいスタッフの方々に囲まれ、貴重なお話をいっぱいしていただきました。FoE カフェは、スタッフのみなさんと、サポーターの方々との架け橋であるのはもちろん、インターン同士、そして昔のインターンの方々とも知り合い、より仲良くなる機会でもあるのだなと痛感しました。そして、普段お仕事中とはまた違った顔を新たにお互い知ることのできる機会でもありました。

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たくさんの美味しいお料理と楽しいお話、スタッフの方々の信頼と仲の良さもハイライトされた FoE カフェでした。

(インターン 富塚)