【日々のくらしの裏側で – vol.3】きれいな空気は誰のもの?命を脅かす石炭火力発電所の恐さ

11月4日、三浦で開催された横須賀石炭火力発電所について考えるセミナーに参加されていました、横須賀市在住の大竹裕子さん。子育てをするために横須賀に越してきた矢先に、喘息が発症したそうです。喘息を持つ立場として、お住まいの横須賀に石炭火力発電所ができるということについて、どのように感じていらっしゃるのか、伺いました。

 

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“私は子育てするためにこちらに移住してきたんです。父たちが先に来ていたのもありますけれども。すごくいい環境で子供を育てたいなっていうふうに思ったので。なのに、妊娠中にはじめて病気が発症して、大きな発作を起こしてしまったんですね。で、赤ちゃんの命に関わると言われて。強い皮下注射でその場は命拾いをしたんですけれど、それからはとにかく死なないように、予防に徹していました。喘息って、一回起こすともう器官が健常な人の半分しかなくなってしまう、死に至る病気なんです。例えば、健常の方はストロー、太めのストローを口に加えて24時間生活してみてください。それでわかります。それくらいの呼吸量になってしまうんです。なので、煙とかタバコとか、お線香とかもできるだけ避けるようにしないといけないんです。ここは冬も暖かいくらいすごく温暖で、気候もいいですけれども、自然環境もものすごくいいんですね。ですから、ここ(横須賀)では風邪も引きづらいはずなんです。医学的な証明はできないんでしょうけど、喘息になったのはそれがきっかけじゃないかなと、思っています。”

 

この横須賀の石炭火力発電所の問題はどのような経緯で知ったのでしょうか?

まず広報です。市の広報で、石炭を利用した発電所ができるので、この計画についてJERAという会社が説明をするから集まってくださいという呼びかけを受けて、参加しました。“

 

そういった説明会などの誘いがあったとしても参加されない方もいらっしゃる中、なぜ、説明会へ参加しようと思ったのでしょうか。

”この横須賀には核燃料棒を作っている会社があって、もともとは核燃料棒の活動をしていたんです。その活動も、きっかけは3.11でした。3.11があって、まず最初の行動は官邸前に、国会前に一人で行きました。そこには、自分と同じようにポツンポツンと来る女性・男性がとても多くて、話してみると、やっぱり何をしているかわからないけどとりあえずここに来てみたと、そういうような自分と同じ人が多かったんですね。それで、官邸に集まるようになりました。たくさん人数が集まって、変えられると思ったのもあるんですけど、地元に燃料棒を作っている会社があることをもっと地元の人に知らせなきゃっていうことで、その核燃料棒の活動を立ち上げたんです。それを7年間、もう8年目ですけど、みんなに可視化するという行動を続けていたところ、エネルギー関連だったということもあって、たまたま石炭発電所が久里浜に来るということを知ったんです。ありえないですよね、この時代に石炭なんて。なので、すぐに参加しようと思いました。”

 

最後に、大竹さんが描く横須賀の未来をお聞きしました。

“とにかく命が大事にされること。あと、人間の尊厳が大事にされることだけですね。あと、幸せに、美味しいものを食べて、幸せに暮らせる未来。戦争は、もちろんない。戦争は環境を壊す一番の大罪だと思っているので。そうですね、人間も生物も、すべての人がありのままに暮らせる未来がいい。やっぱり自分や家族、自分の周りの人、自分と関わり合いのある人達が幸せでなくてはいけないと思っているので。そのために頑張りたいと思います。”

 

この横須賀の石炭火力発電所の建設計画。横須賀石炭火力を考える会の鈴木陸郎さんもおっしゃっていましたが、営利目的の計画であることは明白です。

利益のためなら、命はないがしろにされていいのか。横須賀の石炭火力発電所の計画において、私達はこの点は問いただしていくべき論点と考えています。

(高橋英恵)

 

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・インタビュー記事:「【日々のくらしの裏側で – vol.2】過去の経験から未来へ。あの公害を繰り返したくない。

 

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