『思いっきり雪遊びぽかぽかin猪苗代』が無事終了

2月20~21日、今年初めての『思いっきり雪遊びぽかぽかin猪苗代』が無事終了いたしました。

雪遊びなのに初日が雨で、急きょ郡山のスケート場に出かけました。
今日は、吹雪と青空が交互に来る中、猪苗代スキー場のちびっこゲレンデでそり遊びをしました。
こどもたちと一緒に餃子を作ったり、バナナやリンゴ入りのホットケーキを焼いたり、食事までの時間が長かったので、いつでも子どもたちはお腹ペコペコたくさん食べ、たくさん動き、くたくたに疲れて帰っていきました。

お父さん、おじさんもたくさん参加してくれ、あちらこちらを直してくれました。

南房総のぽかぽかの受け入れをしている芳賀さんが、安全教育のための勉強会をしてくれ、子どもたちはとても興味深く聞いていました。

夜は、映画監督や、小児科医の先生も参加。大人や中学生3名も参加して終末医療のドキュメントを見ました。命や健康、甲状腺検査などについていろいろ話しました。

春には庭のクリの木にブランコをつけようとみんなで話しました。
素敵な場所になりそうです。

ぜひ、ボランティアでお越しください。

次回のぽかぽかは、3月19~21日 味噌作りしようと思っています。
(矢野 恵理子)

広がる格差とClimate Justice

こんにちは。スタッフの深草です。昨年12月、気候変動の損失と被害の調査のためにフィリピンに行って来ました。今回はフィリピンで調査してきたことについて報告します。

フィリピンといえば、2013年のCOP19ワルシャワ会議でのフィリピン代表団サノ氏のスピーチがとても印象的でした。皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか(注1)。2013年11月、スーパー台風と呼ばれる非常に勢力の強い台風ハイアンがフィリピンに上陸。フィリピンではハイアンにより6000人を越える方が亡くなりました。台風が襲来したちょうどその頃、COP19が開催されており、フィリピン代表団のサノ氏は「気候変動による狂気をとめよう」と呼びかけました。
それから2年、現在のフィリピンは台風被害から回復しているのだろうか?気候変動による狂気は止めることができているのだろうか?そういった疑問を持ちながら、台風ハイアンによる被害が最も大きかったレイテ島タクロバン市周辺の農村を訪れました。

IMG_3419.JPG(台風により壊れたままの教会)

台風ハイアンにより、多くの方が生計手段や家を失いました。例えば、ココナツ収穫はフィリピンの重要な生計手段の一つですが、強風の影響でココヤシが壊滅。現地団体東ビサヤ地域農村補助プログラム(EVRAP)の調査によるとハイアンの影響を受けた地域の90%近くのココナツが被害を受けています。訪れた村では、2年経った今でもココヤシの生産力は戻らず、収穫は減ったまま、もしくはゼロだそうです。
また、台風により約100万戸以上がダメージを受けました (注2)。フィリピン政府は住宅を失った人々のために公営住宅建設を急いでいますが、タクロバン市で計画されている1万3千戸のうち、2015年9月時点で300戸程の公営住宅の建設しか終了していません(注3)。一部の人々は未だに緊急支援物資として供給されたブルーシートに覆われた住まいで居住しています。

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(ブルーシートの壁で覆われた家と住人)

気候変動が広げる格差
気候変動によって海水温度が上昇すると台風の威力が増す(注4)とされています。異常気象による災害が原因で難民の発生率が高まる事 (注5)や、食糧安全保障への影響等、多岐に及ぶ被害が報告されています。近年の国際気候変動交渉では、気候変動への適応の限界を超え‘損失と被害(ロス&ダメージ)’が世界各地で起きていることが認識され、そういった被害にどの様に対応するか、支援していくかが課題となっています。

歴史的に見れば、日本やアメリカ、イギリス、フランス等の先進国が化石燃料を縦横無尽に消費して発展を遂げて来た事が、今の気候変動問題の原因となっていると言っても過言ではありません。ですが、フィリピンなどの途上国や、赤道に近い国々がより気候変動の影響を受けているという非対称性、不公平さが存在します。災害対策のインフラが未整備もしくは不十分であるために、災害に脆弱で異常気象に対処する能力が限られた途上国では、先進国との貧富の差、そして国内の貧困の連鎖がさらに広がっていきます。こういった観点から、気候の公平性、Climate Justiceを訴えていく必要があるのです。

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(フィリピンのアクションの写真、写真提供:People Surge)

パリ協定は気候と人々の生活を守れるのか?

フィリピンでは台風ハイアンの影響からの回復もままならない状況がありました。それだけでなく、近年カテゴリー4や5(カテゴリー5はスーパー台風ともいわれ、家屋の倒壊などが発生する一番強いレベルの台風)に分類される強い台風が何度も襲来しており、復興が遅れています(注6)。2015年12月にも台風メーローが上陸し、多くの被害を残しました。

貧困地域では、台風によりさらに貧困の度合いが強まります。私たちのインタビューに答えてくださった方の多くは、2年前から回復していない、状況は良くなっていないと話します。

公営住宅も見に行きましたが、農業に頼って暮らしている人々や漁業をしている人々が、コンクリートの小さな家に移住したら、それまでの生活を維持するのは難しくなっていくでしょう。もちろん、家をもらえて嬉しいという人もいました。ですが、どんな支援が適切なのかは、今後も考えていく必要があります。

また、フィリピン政府は高潮対策の為にタクロバン−パロ−タナウアンを結ぶ27kmに及ぶ巨大な堤防建設を推進しています(注7)が、現地のNGOや住民らは、依然として生活再建に苦しんでいる被災住民を立ち退かせるような巨大堤防の前に、生計手段回復のための支援を優先するよう求めています。

気候変動といえば、二酸化炭素を含む温室効果ガスの削減や数値目標ばかりが目に見えがちですが、実際に現実として被害が起きている事をもっと認識し、それを補償する資金の流れや気候変動の責任について、考えていく必要があります。

FoEグループは、気候変動問題における格差や不正義の問題を長年訴えつづけてきました。
気候変動の被害者を救済する資金的枠組みをはじめ、メカニズムを作っていく必要があります。

報告:緊急寄付に協力ありがとうございました!
今回私たちがフィリピン調査を行ったその2、3日後、フィリピンを非常に勢力の強い台風メーローが襲いました。そこで、フィリピン調査のときに現地でお世話になった団体が現地で緊急支援を行うための緊急寄付を呼びかけ、2月18日までに164,430円のご寄付を集める事が出来ました。
このお金は現地で緊急支援・災害人道支援を行っているTabangに送られます(一部既に送金しています)。

2月18日に『COP21報告会 Climate Justice Now!パリ合意は気候と人々の生活を守る事ができるか?』を東京で開催しました。

※このブログ記事は動く→動かすさんのブログに投稿した物を改変して再投稿しています。

参考文献
1.“「この気候変動は狂気だ」フィリピン政府代表がCOP19で涙の演説” 2013年11月12日、ハフィントンポスト、http://www.huffingtonpost.jp/2013/11/11/cop19-philippines_n_4256950.html
2. National Disaster Risk Reduction and Management Council, “Updates re the Effects of Typhoon “Yolanda” (Haiyan)”, 2014年4月17日
3. タクロバン市, “Tacloban City Housing Updates As of 18 September 2015”、 http://tacloban.gov.ph/shelter/
4. IPCC, 第五次報告、Chapter 14 “Climate Phenomena and their Relevance for Future Regional Climate Change” p1220
5. UNHCR, The Environment and Climate Change, 2015. P5
6. Chris Dolce, “2015 Sets a New Record for Category 4 and 5 Hurricanes and Typhoons”, 2015年10月18日、https://weather.com/storms/hurricane/news/record-most-category-4-or-5-hurricanes-typhoons
7. “P7.9-billion embankment to be built in Tacloban, nearby areas”, Philipino Star News, 2015年9月5日

「福島とベラルーシ」福島県で報告会開催

スタッフの深草です。2月12日、13日に福島県でFoE Japanの脱原発エネルギーチームの報告会を行いました。前半は昨年行ったベラルーシ視察の報告、後半は福島の健康調査の現状やFoEの保養キャンプ「ぽかぽかプロジェクト」の報告会を行いました。

前半部では、昨年2015年のベラルーシ視察に参加したメンバーから、ベラルーシで見て来た事、現地の方から聞いたお話を報告。さらにベラルーシにおける子ども達の保養の制度やチェルノブイリ法についても解説しました。チェルノブイリ原発事故により、放射性物質に汚染されて線量の高い地域に住む子ども達は、3週間の保養が国の制度によって受けられる一方、原発解体労働者(リクヴィダートル)や避難者の支援が必ずしも実施されていないという現状も報告しました。
福島からベラルーシ視察に参加した八島千尋さんと人見やよいさんも駆けつけてくれました。

八島千尋さんは、小児糖尿病を支援する保養プログラムに3日間滞在。その時の様子を語ってくれました。
ベラルーシでは、チェルノブイリ原発事故後に、小児糖尿病(I型糖尿病の事。発症メカニズムはまだ解明されておらず、一生治らない病気。毎食カロリー計算をしてインシュリンの摂取が必要となる。生活習慣が原因で起こるII型糖尿病とは異なる。)が増加したと報告されています。事故との因果関係は明らかになっていませんが、実際に特に汚染の高いゴメリ州などの地域で小児糖尿病の子ども達が増えていることから、ベラルーシの財団「子ども達に喜びを」が小児糖尿病の子ども達を支援するプロジェクトを立ち上げました。

人見やよいさんは、ベラルーシの良いところも悪いところも見て来たと感想を発表してくださいました。
ベラルーシの市民社会は子ども達を守ろうという強い意志をもって30年間活動し続けていました。ですが、一方でベラルーシ政府は事故はすでに収束し復興したと宣言。市民活動や政治活動への圧力がはげしく、チェルノブイリ被害者の救援を行っている人々も活動しにくい状況があります。

後半には、福島県民健康調査で明らかになった甲状腺がんの多発、そしてFoE Japanが行っているぽかぽかプロジェクトについて報告しました。

また今回福島市の会場では、ベラルーシ視察に参加し、今回発表もしてくれた八島千尋さんの作品展示も行いました。

発表資料は後日ウェブサイトに掲載予定です。
またベラルーシの視察を一冊の冊子にまとめており、今後販売予定です。

Let’s 省エネ!工作で暖房を効率良く

ボランティアスタッフの鈴木です。
本日、池袋・大明で暖房補助装置(中型ダントツ)を組み立てました。

組み立てには、今日からFoEにインターンとして参加してくれている学生さんと、ボランティアで来てくれた空調技術者の友人の三人で行いました。3人いたおかげで工作作業は、楽しく短時間で終わりました。

FoEの事務所でも実験機を組み立てていますが、かなり実用商品に近いレベルを目指しています。豊島区から「としまでエネルギーを考える会」に頂いた助成金を使って、省エネの見本機として大明に設置するものです。段ボールに化粧紙を貼れば見栄えはよくなると思います。

制作費は以下の通りです。
*ワードローブ(アイリスオーヤマ 6500円)
*温度によって自動運転する制御器 自作 材料4500円位
*透明ビニールシート 1000円位
合計12000円位

この暖房補助装置は、ワードローブの上部から暖かい空気を吸い込み、内臓したサーキュレータにより足元に吹き出し、暖かい空気の循環を促します。ただし、床に沿って噴流が流れる現象を防止するために、気流は床上100mmと300mmの2段の吹き出し面から低速で四方へ出るように、穴あきの板を入れて気流を誘導しています。

運転タイムスイッチは8時から20時45分まで。上部の温度が20℃以上の時に自動運転する仕様で、ショート火災防止のために200Wで切れるヒューズも備え付けました。

試運転では順調でした。